High school textbook

高校教育における環境問題の取扱いを検証する・・・

   高校の理科・社会科を中心とする教科書において、環境問題に関する記述が数多く存在します。ところがその記述は他の単元の記述と著しい違いを見せています。
 理科であれば、対象とする自然現象についての観測事実や実験・観察という事実から法則性や原理を抽象し、最終的には得られた法則性や原理を演繹的に用いることで問題を解決できるようになることを目指します。
 ところが環境問題についてはほとんどの場合、観測事実から法則性や原理を抽象する過程が省略されて、いきなり結論が与えられ、結論だけを知識として覚えこませる場合が多いようです。これは科学教育ではありません。
 そこには幾つかの原因が考えられます。
 善意で解釈すれば、環境問題という複合的で複雑な問題をすべて科学的に論証するためには、高校レベルの知識の範囲では限界がある場合です。しかし、仮にそうであるのならば環境問題を高校の科学の教材として導入することに問題があるのです。
 しかし、現実はさらに悪質です。環境問題はまだ若い分野であり、現在も多くの問題で論争が継続中ですが、そればかりではなく、社会的な利権と強く結びついています。その中で国家や企業にとって都合の良い理論を、判断能力の未熟な生徒に対して、疑いを持つことなく信じさせるために敢えて科学的な論証を省いて刷り込んでいるというのが実態です。
 実際には多くの環境問題は初等中等教育の科学知識で十分に判断可能な問題です。それを悪質な研究者たちが巨大コンピュータを用いた計算機科学という似非科学によって素人には判断できないような高度な問題のように見せかけ、企業と結託して莫大な国家予算を貪っているのが現実です。

 確かに今世紀において環境問題は人間社会にとって重要な問題ですから、これを判断するための科学的な基礎知識・能力を初等中等教育の中で身に付けることが重要です。ここでは、初等中等教育における科学教育の内容と環境問題を対比させながら論理的に解説することで、環境問題を科学に引き戻すことを試みてみたいと思います。
 高校生の皆さんも、ここでの議論に参加され、また友人同士で話し合ってみてください。

HP管理者 近藤邦明


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20世紀地球温暖化の実像 〜再考・地球温暖化論〜
高校生のための地球温暖化論
温暖化・温室効果に関するペットボトル実験の検証


2. 環境問題についての高校教科書の記述を科学する

環境問題 科学分野 関連教科
オゾンホール
1. 生物と紫外線
2. フロン・酸素・オゾンと紫外線
3. オゾン層とオゾンホール
4. オゾンホールの影響
5. オゾンホールの成因
6. オゾンホールのフロン原因説
オゾンホールの経年変化
オゾンホールの季節変化
化学反応
反応速度と化学平衡
光の性質
大気圧
力と運動
下層大気の温度分布
大気循環
太陽放射と地球放射
地球大気の熱収支
気体の状態方程式
気体の分子運動論概説
気体の分子運動と電磁放射
公民
地理
物理
化学
生物
地学
など
地球温暖化
1.二酸化炭素地球温暖化仮説の3要素
2.大気中CO2濃度の上昇は自然現象
 2-1 大気中CO2濃度の構造
 2-2 CO2循環モデルと蓄積モデル
3.CO2地球温暖化仮説の崩壊
 3-1 大気中CO2濃度と気温変動
 3-2 大気中のエネルギー伝達と温室効果
 3-3 温室効果の通説を科学する

教科書 環境問題分野 関連項目
啓林館 理科総合B改訂版 地球温暖化 温室効果
数研出版 生物基礎 地球温暖化 温室効果/炭素循環
浜島書店 ニュービジョン現代社会 オゾンホール/地球温暖化 温室効果/炭素循環
帝国書院 新詳地理B オゾンホール/地球温暖化 温室効果/炭素循環

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