槌田敦や私だけではなく、関連する様々な自然科学分野の誠実な科学者によって、コンピュータの仮想空間でしか成り立たない人為的CO2地球温暖化仮説に対して否定的な意見はあとをたちません。気象学会ではこうした状況に苛立っていました。
そこで、原子力ロビイの頭目の一人であり、当時東京大学の総長をしていた小宮山宏の指示で東京大学IR3S統括ディレクターであった住明正が東北大学の明日香壽川とその仲間たちが私的にまとめていたレポート「温暖化問題懐疑論へのコメント」を元にでっちあげたのが『地球温暖化懐疑論批判』(2009.10)という謀略本です。
東京大学の権威を背景に非科学的な主張によって自然科学的な自由な議論を圧殺しようとした前代未聞の出来事でした。権威による横暴と謀略を告発し、記録するために槌田敦によって訴訟が起こされました。その記録です。
2014/01/23
HP管理者 近藤邦明
文部科学省科学技術振興調整費(戦略的研究拠点育成)プロジェクト”IR3S”サステイナビリティ学連携研究機構(東洋大学・国立環境研究所・東北大学・千葉大学・早稲田大学・立命館大学)から、反・CO2地球温暖化懐疑論をテーマにした書籍、IR3S/TIGS叢書No.1『地球温暖化懐疑論批判』が刊行された。
内容は、東北大学の明日香壽川の個人的レポート『温暖化問題懐疑論へのコメント』を下敷きに、多少手を加えた程度のものである。このIR3Sによる『地球温暖化懐疑論批判』という冊子の内容は、およそ科学の名に値しないものである(参照:『地球温暖化懐疑論批判』の誤謬)。CO2地球温暖化仮説に対して異議を唱える私を含めて12名の研究者らに対して、なんら科学的な理由を説明せぬまま、反論を封殺した上で謂れなき誹謗・中傷によって個人に対する卑劣な人格攻撃を行った。槌田氏は、IR3Sおよび東大に対して、名誉回復措置をとるように再三申し入れを行ったが、彼らはこれを無視し続けている。
IR3Sは、この冊子について「サステイナビリティ学連携研究機構に所属する研究者の研究成果を社会に還元するものであり、研究活動の一環として行っております。これに対し、槌田さんがどのように反論されるのは(ママ)ご自由ですが、我々の機構の研究成果として発表することは出来かねます。・・・」と述べている(甲8-2号証)。
しかし、そもそもこの冊子のたたき台となった明日香壽川らによるレポートの内容は、人為的CO2地球温暖化仮説に対して異議を申し立てる論者に対して、なんら合理的・論理的な説明のない誹謗・中傷を行い、それによって彼らが「懐疑論者」と呼ぶ研究者を貶め社会的に葬り去るという目的のために、都合の良い他者の研究成果を寄せ集めたものに過ぎない。その結果、人為的CO2地球温暖化仮説についての明日香壽川らによるオリジナルの『研究成果』などどこにも含まれてはいない。これは自然科学のレポートではなく、明日香らが「懐疑論者」と呼ぶ研究者を社会的に抹殺することだけを目的とした単なる謀略宣伝である。
さらに今回、文部科学省科学技術振興調整費(戦略的研究拠点育成)プロジェクト”IR3S”サステイナビリティ学連携研究機構という機関の社会的な影響力を最大限に利用し、国家戦略である人為的CO2地球温暖化仮説に異議を唱える研究者を葬り去ることのみを目的としてまとめられたのがこの冊子であることは明らかである。それは、インターネット上の反応、例えば大阪大学の菊池(菊池誠 (Kikuchi, Macoto) 大阪大学サイバーメディアセンター大規模計算科学部門、(兼)大学院理学研究科物理学専攻、(兼)大学院生命機能研究科)によるブログ(甲12号証)などを見ると、目論見どおりの成果を上げているようである。
このような、権力によって自然科学の論争における反対意見を封殺した上で、誹謗・中傷によって研究者の人格攻撃を行い、社会的に葬り去るという異常な事態を看過することは出来ない。そこで、12名を代表する形で、槌田敦氏は東大を被告とする名誉毀損訴訟を起こすことになった。詳細な内容についは、以下の訴状ならびに証拠資料をご覧いただきたい。
2010/01/04
HP管理者 近藤邦明
年月日 |
原告資料 |
被告資料 |
2009/12/28 | 訴状 | |
2010/02/16 | ||
2010/03/10 | ||
2010/04/04 | ||
2010/05/28 | ||
2010/06/29 | ||
2010/08/03 | ||
2010/08/24 | ||
2010/08/27 | ||
2010/10/14 | ||
2010/12/03 | ||
2011/02/01 | ||
2011/02/07 | ||
2011/04/26 | ||
2011/09/09 | ||
2011/09/29 | ||
2012/01/30 | ||
2012/02/14 | ||
2012/03/12 | ||
2012/04/03 | ||
2012/04/09 | ||
2012/05/31 | ||
2012/08/28 | 判決文 | |
2012/09/27 | 控訴理由書 | |
2012/10/24 | 控訴理由等補充書 |
甲1 | 槌田敦の「気象学における業績」一覧 | |
甲2 | 和文年報 第4集『地球温暖化への挑戦』東洋経済 CO2温暖化脅威説は世紀の暴論 槌田敦 「CO2温暖化脅威説は世紀の暴論」か? 松岡 譲 反論になっていない松岡コメント 槌田敦 |
|
甲3 | CO2温暖化説は間違っている(増補版)2007,p166 | |
甲4 | 「地球生態学」で暮らそう 2009,pp282-283 | |
甲5 | 朝日新聞 2009年11月26日 | |
甲6 | 1 | 大気中CO2濃度増は自然現象であったT.その原因は気温高である |
2 | 日本気象学会『天気』編集委員会 査読意見書 | |
甲7 | 6 | IR3S/TIGS叢書No.1「地球温暖化懐疑論批判」C-D |
7 | 「知の構造化」で温暖化懐疑論に終止符を(NIKKEI NET) | |
甲8 | 1 | 東京大学サステナビリティ学連携研究機構への申し入れ |
2 | 東京大学サステナビリティ学連携研究機構への申し入れに対する回答 | |
甲9 | 1 | 東京大学浜田純一総長への申し入れ |
2 | 東京大学浜田純一総長への申し入れ2 | |
3 | 東京大学浜田純一総長への申し入れ3 | |
4 | 東京大学浜田純一総長への申し入れ4 | |
5 | 東京大学浜田純一総長への申し入れ5 | |
甲10 | 1 | 東北大学明日香壽川への申し入れ |
2 | 東北大学明日香壽川への申し入れ2 | |
3 | 東北大学明日香壽川への申し入れに対する回答 | |
4 | 東北大学明日香壽川への申し入れ3 | |
甲11 | 1 | 「地球温暖化懐疑論批判」議論14執筆者への申し入れ |
2 | 「地球温暖化懐疑論批判」議論18執筆者への申し入れ | |
3 | 「地球温暖化懐疑論批判」議論14執筆者への申し入れ2 | |
甲12 | 1 | 大阪大学 菊池によるブログ |
2 -10 |
甲12-2〜12-10号証 | |
甲13 | 別件、気象学会事件の訴状 |
裁判報告: CO2温暖化を問う2つの裁判報告 (槌田敦)
1 | 2010.02.19 |
2 | 2010.02.23 |
3 | 2010.03.11 |
4 | 2010.03.19 |
5 | 2010.04.13 |
6 | 2010.05.30 |
7 | 2010.06.12 |
8 | 2010.06.21 |
9 | 2010.07.07 |
10 | 2010.07.13 |
11 | 2010.08.05 |
12 | 2010.08.26 |
13 | 2010.09.01 |
14 | 2010.10.28 |
15 | 2010.12.08 |
16 | 2010.12.29 |
17 | 2011.02.09 |
18 | 2011.03.01 |
19 | 2011.03.24 |
20 | 2011.04.05 |
21 | 2011.04.28 |