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人為的CO2地球温暖化仮説は、人為的に大気中に放出されたCO2によって大気中のCO2濃度が上昇し、その結果、大気の温室効果が増大して気温が上昇すると主張します。この主張が正しいとすれば、少なくとも大気中のCO2濃度の変動が気温の変動に先行することが必要です。
この問題について、南極とハワイにおける大気中CO2濃度の連続精密観測の先駆者であったC.D.Keelingの報告の中に示された図は、不完全ではありましたが、気温の変動が大気中のCO2濃度の変動に先行することを強く示唆しており大きな波紋を投げかけました。
物理学者の槌田敦と私はKeelingの研究を更に進め、気温が大気中のCO2濃度の時間に対する変化率と線形関係にあることを突き止めました。ここではその研究の過程についてのいくつかのレポートを紹介することにします。
HP管理者 近藤邦明
1.大気中二酸化炭素濃度と海面水温・気温の関係 近藤邦明(2006年2月21日)
2.CO2を削減すれば温暖化は防げるのか 槌田敦(物理学会誌 Vol.62,
No.2, 2007)
3.気温上昇と大気中CO2濃度上昇の観測値および考察 近藤邦明(2008/02/22)
4.新版 Keelingのグラフ解釈に対する考察 近藤邦明(2008/03/11)
5.離散的データによる自然現象の把握について 近藤邦明(2008/06/02)
時間追跡による気候予測は不可能 近藤邦明(2008/07/03)
6.図解 Keelingのグラフ解釈に対する考察 近藤邦明(2008/12/26)
7.気温ないし海面温度が大気中CO2濃度変化率を制御する 近藤邦明(2009/06/29)
8.世界月平均気温偏差-大気中CO2濃度変化率の散布図の解釈 近藤邦明(2009/08/29)
9.天気投稿論文「大気中CO2濃度増は自然現象であった
T.その原因は気温高である」近藤邦明、槌田敦(2008/11/26)
Increased CO2 Concentration in the Atmosphere is a Natural
Phenomenon
I. Higher Temperature is the Real Cause (Kuniaki Kondo, Atsushi Tsuchida)
10. 物理学会誌Vol.65No.4「原因は気温高,CO2濃度増は結果」槌田敦(2010.04.09)
11. 地球大気の平均気温上昇は数年スケールの擾乱と独立ではない 中本正一朗(2009年3月)
参考資料
気象学会誌「天気」質疑応答 河宮未知生(2005.06)