さて、昨年来、娘の通う大分県の県立高校の社会科と理科の教科書あるいは参考図書の記述について、科学的に理解不能な記述があるため、説明を求めてきました。しかし、愚かな学校管理職の妨害によってなかなか説明の機会を持つことができませんでした。昨年の11月に一応意見交換の場を設定されたのですが、出席した無責任で愚かな教師たちは、一切の説明を拒否しました。この辺りの経緯は、既にHPに報告している通りです(“高校教師は完全に腐っているのか?”参照)。
その後、大分県教育委員会と話し合いを重ね、その指導の下、やっと本日、説明会を持つに至りました。まず事前に提出した疑問点に関して、教頭と理科担当の教師からの説明を受けました。説明を求めたのは次の3点です。
- オーストラリアはオゾンホールに近いために紫外線が強いということ。
- 温室効果が大きくなると地球放射が減少するということ。
- 大気と地表環境との間の炭素循環について。
まず、項目1,2について教頭から説明がありました。昨年の11月とは全く対応が変わり、事実関係を確認した様です。曰く、「オゾンホールがオーストラリアまで拡大して影響を与えたという事実はない」、「温室効果が増大することで地球放射が小さくなって太陽放射と不平衡になることはない」ことを確認したということです。この2点について、公民の参考図書である、浜島書店の“ニュービジョン現代社会”の記述は次の版から訂正されることになるようです。
こんなことは、事実を調べれば簡単に確認できることですが、悲しいことに、こんなつまらぬ進歩さえ、現在の高校教育現場では画期的な出来事なのです。
項目3については理科担当教師からの説明(?笑)でした。この人物は昨年11月の会においても全く自分の頭で判断することを放棄していた人物です。今回もまた、教科書の記述はエライ先生や研究者がまとめたものであり、その内容について一介の教師が口を挟むことではなく、判断できないというものでした。
科学教育とは、物事を科学的=論理的に解釈して解答を引き出す方法論を教える教育です。科学的な思考に裏打ちされた結論であれば小学生が得た答えであろうと権威ある学者が得た答えであろうが、同じ結果になるのです。正にそのためにこそ科学教育が行なわれているのです。ところがこの愚かな理科教師は、教科書の記述の内容の判断はエライ先生や研究者でなければ判断できないというのです。これは科学を教える教師の自己の存在理由の否定でありお話になりません。呆れ果てて言葉を失いました。
内容の詳細につきましては、HP本編の方で更に検討することにします。まずは速報まで。