不定期で「温暖化の虚像」について、よりよく理解していただくために、捕捉的な情報などを書いていこうと思います。また、コメントいただいたご意見やご質問に対しても答えていきたいと思います。
本書をお読みくださる方には、いろいろな動機があると思います。
まず、人為的CO2地球温暖化説について、自然科学的な理解を深めたいという方が考えられます。
人為的CO2地球温暖化説は、二つの仮説から成り立っています。一つは、産業革命以降の対流圏大気のCO2濃度上昇の主要な原因が化石燃料の使用によって人為的に放出されたCO2が大気中に蓄積したからであるという「人為的CO2 蓄積説」です。これは、1950年代に米国のC.D.Keelingによって開始された南極サウスポール基地とハワイのマウナ・ロア山における大気中CO2濃度の精密連続観測について、Keelingが「観測期間の大気中CO2濃度の上昇量は同期間に人為的に放出されたCO2の半量程度に見合う」と報告したことに端を発しています。
そしてもう一つは、産業革命以降の地球の平均気温の上昇は、CO2濃度上昇による対流圏地球大気の温室効果の増大によるという「CO2温暖化説」です。
人為的CO2地球温暖化説について理解を深めたいと思われる方は、2章~4章を重点的にお読みください。
人為的CO2地球温暖化対策として進められようとしている再生可能エネルギー発電による環境破壊について知りたいという方が考えられます。
再生可能エネルギー発電導入の大義名分は人為的CO2地球温暖化対策ということですから、基礎的な知識として大気中CO2濃度について知っておくことが良いでしょう。これは2章をお読みいただければよいでしょう。余裕があれば4章に目を通されてもよいと思いますが、3章については必ずしも読む必要はないでしょう。
再生可能エネルギー発電、より具体的には太陽光発電と風力発電の問題点については5章と6章3節を重点的にお読みください。