このところNHKの籾井勝人の会長就任以来、NHKの経営体質が脚光を浴びていることは誠に良いことだと思います。私のような力のない個人がホームページでNHK批判を続けても、あまりにも微力ですから。NHKという日本最大の情報機関の経営陣が、会長をはじめとして安倍アナクロニズムに極めて近い前時代的な偏向した危険思想(笑)の持ち主を数多く擁していることが明らかになることは歓迎すべきことです。
これに対して菅官房長官らは、個人的な発言なので問題無いと繰り返していますが、そんなことは論理的にあり得ません。個人的に偏った考え方を持つ人物が会長職や経営委員にいるということは、NHKの経営方針がそういう方向を目指しているということです。個人の資質こそ重要なのです。
「NHKの偏向放送が止まらない?!」で述べたように、NHKは都知事選の期間中だという理由で脱原発に関する放送を中止させておきながら、経営委員の百田尚樹が田母神俊雄の応援演説をしたとは、一体どういう感覚なのでしょうか。それ以前に百田のような軍国主義礼賛の危険思想の持ち主が経営委員だというNHKという組織に本質的な問題があるのでしょう。2月5日の大分合同新聞朝刊の記事を紹介します。
更に、大分合同新聞2月6日の朝刊には、同じくNHK経営委員の長谷川三千子(埼玉大学名誉教授)が朝日新聞東京本社内で拳銃自殺した野村秋介を称える文章を書いていたことが紹介されています。
彼女も個人的な考えと経営委員としての資格とは無関係といいますが、そのようなことはあり得ません。彼女の日頃の言動や仕事によってNHK経営委員にふさわしい(笑)と判断されたからこそ彼女は経営委員に選ばれているのです。NHKとはそういう放送局だということです。